長時間配信でも安定する ストリーマー向けPC冷却設計

目次

ストリーマーにとって冷却設計が配信の生命線である理由

ストリーマーにとって冷却設計が配信の生命線である理由

配信中のサーマルスロットリングは視聴者離れを招く

長時間配信を行うストリーマーにとって、PC内部の温度管理は配信品質を左右する最重要課題です。

配信中にCPUやGPUが高温になると、サーマルスロットリングと呼ばれる保護機能が作動し、パフォーマンスが強制的に低下してしまいますよね。

この現象が発生すると、配信映像がカクついたり、エンコードが不安定になったり、最悪の場合は配信が途切れてしまう事態に陥ります。

視聴者は配信の安定性を非常に重視しており、頻繁にフリーズや画質低下が起きる配信からは離脱してしまう傾向が強いことが分かっています。

特に競合配信者が多いゲーム配信ジャンルでは、技術的な品質の差が視聴者数に直結するため、冷却設計の良し悪しが配信者としての成功を左右するといっても過言ではありません。

配信用PCが通常のゲーミングPCより高負荷になる理由

配信用PCは通常のゲーミングPCと比較して、はるかに高い負荷が継続的にかかります。

ゲームプレイだけでなく、リアルタイムエンコード、配信ソフトウェアの動作、チャット管理ツール、ブラウザでの配信画面確認など、複数の重いタスクを同時並行で処理しなければなりません。

この状態が数時間から十数時間続くわけですから、PC内部の発熱量は想像以上に大きくなります。

特にCPUエンコードを使用する場合、CPUの全コアが高負荷状態で稼働し続けるため、ゲームプレイ時よりも高温になる場合もあります。

GPUエンコードを使用する場合でも、ゲーム描画とエンコード処理の両方をGPUが担当するため、通常のゲームプレイ時より発熱が増加するのは避けられません。

配信用PCに求められる冷却性能の基準

配信用PCに求められる冷却性能の基準

CPUとGPUの温度管理目標値を設定する

配信中のCPU温度は75度以下、GPU温度は80度以下を維持することが理想的です。

この温度範囲であれば、サーマルスロットリングのリスクを最小限に抑えつつ、パーツの寿命にも悪影響を与えません。

Core Ultra 9 285Kのような高性能CPUでも、適切な冷却環境下では長時間配信でこの温度範囲に収めることが可能です。

Ryzen 7 9800X3Dは3D V-Cache搭載により発熱特性が独特で、瞬間的な温度上昇が起きやすい傾向があります。

しかし平均温度は比較的低く抑えられるため、配信用途では扱いやすいCPUといえるでしょう。

GeForce RTX5070TiやRadeon RX 9070XTといった最新GPUは、前世代と比較して電力効率が向上しており、適切な冷却設計であれば80度以下の維持は難しくありません。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 43027 2472 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42780 2275 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 41813 2266 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 41106 2364 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38575 2084 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38499 2054 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37266 2362 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37266 2362 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35638 2203 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35497 2240 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 33748 2214 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 32890 2243 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32523 2108 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32412 2199 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29244 2045 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28530 2162 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28530 2162 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25441 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25441 2181 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 23078 2218 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 23066 2098 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 20848 1864 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19498 1943 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17724 1821 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 16040 1783 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15282 1987 公式 価格

室温と配信時間による冷却負荷の変化

配信環境の室温は冷却性能に大きく影響します。

夏場のエアコンなし環境で室温が30度を超える状況では、どれほど優れた冷却システムでもPC内部温度を理想値に保つのは困難です。

配信部屋の空調管理も冷却設計の一部と考える必要があります。

配信時間が3時間を超えると、PC内部の熱が蓄積し始め、ケース内の平均温度が徐々に上昇していきます。

6時間以上の長時間配信では、この熱蓄積が顕著になるため、単にCPUクーラーやGPUクーラーの性能だけでなく、ケース全体のエアフロー設計が極めて重要になってくるわけです。

CPUクーラー選定が配信安定性を決定づける

CPUクーラー選定が配信安定性を決定づける

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IW

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IW
【ZEFT Z55IW スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IW

パソコンショップSEVEN ZEFT R65T

パソコンショップSEVEN ZEFT R65T
【ZEFT R65T スペック】
CPUAMD Ryzen7 9700X 8コア/16スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースNZXT H6 Flow White
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R65T

パソコンショップSEVEN ZEFT R60YE

パソコンショップSEVEN ZEFT R60YE
【ZEFT R60YE スペック】
CPUAMD Ryzen5 8500G 6コア/12スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60YE

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56A

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56A
【ZEFT Z56A スペック】
CPUIntel Core i5 14400F 10コア/16スレッド 4.70GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースASUS Prime AP201 Tempered Glass ホワイト
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56A

空冷と水冷の選択基準

配信用PCのCPUクーラー選びでは、空冷と水冷のどちらを選ぶかが最初の分岐点になります。

Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dのようなハイエンドモデルを長時間配信で使用するなら、280mm以上の水冷クーラーが最適解です。

水冷クーラーは大型ラジエーターによる放熱面積の広さと、冷却液による熱輸送効率の高さから、長時間の高負荷でも安定した冷却性能を発揮します。

一方、Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700XといったミドルハイクラスのCPUであれば、DEEPCOOLのAK620やNoctuaのNH-D15のような大型空冷クーラーでも十分な冷却性能を確保できます。

空冷クーラーはメンテナンスフリーで故障リスクが低く、配信中に突然冷却が停止するといったトラブルの心配がないのが大きなメリットです。

配信者に人気の水冷クーラー構成

280mmラジエーター搭載の水冷クーラーは、360mmモデルと冷却性能がほぼ同等でありながら、ケースへの取り付け互換性が高いため配信者から支持されています。

DEEPCOOLのLT720やCorsairのiCUE LINK H150i RGBといったモデルは、静音性と冷却性能のバランスに優れており、配信中のマイクへのファンノイズ混入を最小限に抑えられます。

NZXTのKraken Eliteシリーズは、ポンプヘッドに液晶ディスプレイを搭載しており、リアルタイムでCPU温度を視覚的に確認できるのが特徴です。

配信画面に映り込むPC内部の見た目にこだわるストリーマーにとって、この機能は配信演出の一部としても活用できるでしょう。

空冷クーラーで配信に対応できるCPU選び

空冷クーラーで長時間配信を安定させたいなら、CPU選びの段階で発熱を考慮する必要があります。

Ryzen 7 9800X3Dは高性能ながら消費電力が比較的抑えられており、大型空冷クーラーとの組み合わせで配信用途に十分対応可能です。

サイズの虎徹MarkIIIのようなコストパフォーマンスに優れた空冷クーラーでも、適切なケースエアフローと組み合わせれば実用的な冷却性能を実現できます。

Core Ultra 5 235Fは消費電力が低く、ミドルクラスの空冷クーラーでも余裕を持って冷却できるため、配信とゲームを両立させたいエントリー層のストリーマーに適しています。

ただし、高画質配信やCPUエンコードを使用する場合は、処理能力の面で制約を感じる場面もあるかもしれません。

GPUの冷却設計とグラフィックボード選び

GPUの冷却設計とグラフィックボード選び

配信エンコードとゲーム描画の同時負荷に耐えるGPU

配信用PCのGPU選びでは、エンコード性能と冷却性能の両方を重視する必要があります。

GeForce RTX5070TiはNVENCエンコーダーの性能が高く、3スロット占有の大型クーラー搭載モデルが多いため、配信用途に最適なバランスを持っています。

このクラスのGPUであれば、1440p解像度でのゲームプレイと高ビットレート配信を同時に行っても、温度を80度以下に保つことが可能です。

Radeon RX 9070XTはFSR 4による画質向上技術が魅力的ですが、配信エンコードではNVIDIAのNVENCに対して若干の遅れがあるのが現状です。

それでも、OBS StudioでのAMF(Advanced Media Framework)エンコーダーは十分実用的な品質を提供しており、Radeonを選択する配信者も増えています。

人気PCゲームタイトル一覧


ゲームタイトル 発売日 推奨スペック 公式
URL
Steam
URL
Street Fighter 6 / ストリートファイター6 2023/06/02 プロセッサー: Core i7 8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: RTX2070 / Radeon RX 5700XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Monster Hunter Wilds
/ モンスターハンターワイルズ
2025/02/28 プロセッサー:Core i5-11600K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce RTX 2070/ RTX 4060 / Radeon RX 6700XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Apex Legends
/ エーペックスレジェンズ
2020/11/05 プロセッサー: Ryzen 5 / Core i5
グラフィック: Radeon R9 290/ GeForce GTX 970
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
ロマンシング サガ2
リベンジオブザセブン
2024/10/25 プロセッサー: Core i5-6400 / Ryzen 5 1400
グラフィック:GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570
メモリ: 8 GB RAM
公式 steam
黒神話:悟空 2024/08/20 プロセッサー: Core i7-9700 / Ryzen 5 5500
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5700 XT / Arc A750
公式 steam
メタファー:リファンタジオ 2024/10/11 プロセッサー: Core i5-7600 / Ryzen 5 2600
グラフィック:GeForce GTX 970 / Radeon RX 480 / Arc A380
メモリ: 8 GB RAM
公式 steam
Call of Duty: Black Ops 6 2024/10/25 プロセッサー:Core i7-6700K / Ryzen 5 1600X
グラフィック: GeForce RTX 3060 / GTX 1080Ti / Radeon RX 6600XT
メモリー: 12 GB RAM
公式 steam
ドラゴンボール Sparking! ZERO 2024/10/11 プロセッサー: Core i7-9700K / Ryzen 5 3600
グラフィック:GeForce RTX 2060 / Radeon RX Vega 64
メモリ: 16 GB RAM
公式 steam
ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE 2024/06/21 プロセッサー: Core i7-8700K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce GTX 1070 / RADEON RX VEGA 56
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ファイナルファンタジーXIV
黄金のレガシー
2024/07/02 プロセッサー: Core i7-9700
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5600 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Cities: Skylines II 2023/10/25 プロセッサー:Core i5-12600K / Ryzen 7 5800X
グラフィック: GeForce RTX 3080 | RadeonRX 6800 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ドラゴンズドグマ 2 2024/03/21 プロセッサー: Core i7-10700 / Ryzen 5 3600X
グラフィック GeForce RTX 2080 / Radeon RX 6700
メモリー: 16 GB
公式 steam
サイバーパンク2077:仮初めの自由 2023/09/26 プロセッサー: Core i7-12700 / Ryzen 7 7800X3D
グラフィック: GeForce RTX 2060 SUPER / Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ホグワーツ・レガシー 2023/02/11 プロセッサー: Core i7-8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: GeForce 1080 Ti / Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
TEKKEN 8 / 鉄拳8 2024/01/26 プロセッサー: Core i7-7700K / Ryzen 5 2600
グラフィック: GeForce RTX 2070/ Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Palworld / パルワールド 2024/01/19 プロセッサー: Core i9-9900K
グラフィック: GeForce RTX 2070
メモリー: 32 GB RAM
公式 steam
オーバーウォッチ 2 2023/08/11 プロセッサー:Core i7 / Ryzen 5
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 6400
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
Monster Hunter RISE: Sunbreak
/ モンスターハンターライズ:サンブレイク
2022/01/13 プロセッサー:Core i5-4460 / AMD FX-8300
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
BIOHAZARD RE:4 2023/03/24 プロセッサー: Ryzen 5 3600 / Core i7 8700
グラフィック: Radeon RX 5700 / GeForce GTX 1070
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
デッドバイデイライト 2016/06/15 プロセッサー: Core i3 / AMD FX-8300
グラフィック: 4GB VRAM以上
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
Forza Horizon 5 2021/11/09 プロセッサー: Core i5-8400 / Ryzen 5 1500X
グラフィック: GTX 1070 / Radeon RX 590
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam


グラフィックボードの冷却設計による温度差

同じGPUチップを搭載していても、グラフィックボードメーカーによって冷却設計は大きく異なります。

MSIのGAMINGシリーズやASUSのTUF GAMINGシリーズは、3連ファン構成と大型ヒートシンクにより、長時間配信でも安定した低温動作を実現します。

ファンの回転数制御も重要な要素で、低負荷時にファンが完全停止するゼロRPM機能は、配信開始前の待機時間や軽いゲームプレイ時の静音性に貢献します。

ただし、長時間配信中は常にファンが回転している状態になるため、ファンベアリングの品質が耐久性に直結してきます。

デュアルボールベアリングを採用したモデルは、長寿命で配信者向きといえるでしょう。

最新グラフィックボード(VGA)性能一覧


GPU型番 VRAM 3DMarkスコア
TimeSpy
3DMarkスコア
FireStrike
TGP 公式
URL
価格com
URL
GeForce RTX 5090 32GB 48650 102158 575W 公式 価格
GeForce RTX 5080 16GB 32124 78244 360W 公式 価格
Radeon RX 9070 XT 16GB 30127 66906 304W 公式 価格
Radeon RX 7900 XTX 24GB 30050 73586 355W 公式 価格
GeForce RTX 5070 Ti 16GB 27140 69080 300W 公式 価格
Radeon RX 9070 16GB 26484 60371 220W 公式 価格
GeForce RTX 5070 12GB 21931 56925 250W 公式 価格
Radeon RX 7800 XT 16GB 19903 50593 263W 公式 価格
Radeon RX 9060 XT 16GB 16GB 16547 39458 145W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB 15981 38283 180W 公式 価格
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB 15843 38060 180W 公式 価格
Arc B580 12GB 14627 34996 190W 公式 価格
Arc B570 10GB 13732 30927 150W 公式 価格
GeForce RTX 5060 8GB 13192 32432 145W 公式 価格
Radeon RX 7600 8GB 10813 31812 165W 公式 価格
GeForce RTX 4060 8GB 10642 28648 115W 公式 価格

VRAM温度管理の重要性

高解像度テクスチャを使用するゲームや、複数のモニター出力を行う配信環境では、VRAM(ビデオメモリ)の温度管理も無視できません。

GeForce RTX5070TiはGDDR7メモリを搭載しており、高速動作と引き換えに発熱量も増加しています。

一部のグラフィックボードでは、GPUコア温度は問題なくてもVRAM温度が100度を超えてしまうケースがあります。

この状態が続くとメモリエラーが発生し、画面にアーティファクト(ノイズ)が表示されたり、ドライバークラッシュの原因になったりします。

VRAM冷却用のサーマルパッドが適切に配置されているモデルを選ぶことが、長時間配信の安定性につながります。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BM

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BM
【ZEFT Z56BM スペック】
CPUIntel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BM

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58E

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58E
【ZEFT Z58E スペック】
CPUIntel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z58E

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BJ

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BJ
【ZEFT Z56BJ スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56BJ

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CS

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CS
【ZEFT Z55CS スペック】
CPUIntel Core i9 14900KF 24コア/32スレッド 6.00GHz(ブースト)/3.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 360 Core II Black
マザーボードintel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55CS

ケースエアフローが全体冷却の要

ケースエアフローが全体冷却の要

吸気と排気のバランス設計

ケース内のエアフローは、前面からの吸気と背面・上面からの排気のバランスで決まります。

配信用PCでは、前面に140mmファンを3基、背面に120mmファンを1基、上面に140mmファンを2基配置する構成が理想的です。

この構成により、ケース内に正圧(内部気圧が外部より高い状態)を作り出し、ホコリの侵入を抑制しながら効率的な排熱を実現できます。

NZXTのH7 FlowやLian LiのLANCOOL 216は、メッシュフロントパネルによる高い通気性と、最適なファン配置スペースを備えており、配信用PCのベースとして優れた選択肢です。

ピラーレスデザインのケースは見た目の美しさから配信者に人気がありますが、エアフロー性能を犠牲にしているモデルもあるため注意が必要です。

ケースファンの選定と配置戦略

ケースファンは静圧重視型と風量重視型に大別されます。

前面吸気には風量重視型、水冷ラジエーター用には静圧重視型を選ぶのが基本です。

Arctic P12 PWM PSTやNoctua NF-A14といった高品質ファンは、低回転でも十分な風量を確保でき、配信中のノイズを最小限に抑えられます。

ファンの回転数は、マザーボードのBIOS設定やファンコントローラーで細かく調整できます。

配信中は一定の回転数を維持する設定にすることで、負荷変動によるファン回転数の変化音を防ぎ、マイクへのノイズ混入を減らせます。

私の経験では、1000rpm前後の回転数が冷却性能と静音性のスイートスポットになることが多いです。

ケース内の熱だまりを解消する工夫

ケース内部には、エアフローが届きにくい「熱だまり」が発生しやすい箇所があります。

特にGPU直下の空間やマザーボードのVRM(電圧調整回路)周辺は、熱が滞留しやすい要注意ポイントです。

この問題を解決するには、ケース底面に追加の吸気ファンを設置したり、GPUサポートステイに小型ファンを取り付けたりする方法が効果的です。

また、ケーブルマネジメントを徹底し、ケース内の配線を裏面に集約することで、エアフローの妨げを最小限にできます。

見た目の美しさだけでなく、冷却性能の向上にも直結する作業なので、手を抜かずに丁寧に行いたいところです。

配信用PC構成の具体的な冷却設計例

配信用PC構成の具体的な冷却設計例

ハイエンド配信者向け最強冷却構成

プロレベルの配信品質を目指すなら、妥協のない冷却構成を組む必要があります。

CPUにRyzen 9 9950X3D、GPUにGeForce RTX5080を選択し、360mm水冷クーラーで冷却する構成が現時点での最適解といえるでしょう。

ケースはLian Li O11 Dynamic EVOのような大型ケースを選び、側面と底面に360mmラジエーターを配置するデュアル水冷構成も検討できます。

この構成では、CPUとGPUをそれぞれ独立した水冷ループで冷却するため、互いの熱干渉を完全に排除できます。

ただし、コストは相当なものになりますし、メンテナンスの手間も増えるため、本当に必要かどうかは慎重に判断した方がいいでしょう。

メモリはDDR5-5600の64GBを搭載し、ストレージはPCIe Gen.4の2TB SSDを選択します。

Gen.5 SSDは発熱が大きく、追加の冷却対策が必要になるため、配信用途では発熱と性能のバランスに優れたGen.4が現実的です。

パーツ 推奨モデル 冷却上の特徴
CPU Ryzen 9 9950X3D 高性能ながら発熱管理しやすい
GPU GeForce RTX5080 高いエンコード性能と冷却性能
CPUクーラー DEEPCOOL LT720 360mm大型ラジエーター
ケース Lian Li O11 Dynamic EVO 優れたエアフロー設計
ケースファン Noctua NF-A14 × 6 静音性と風量の両立
メモリ DDR5-5600 64GB 発熱が少ない標準クロック
ストレージ WD Black SN850X 2TB Gen.4で発熱抑制

ミドルクラス配信者向けコスパ重視構成

配信を始めたばかりの方や、趣味として楽しむ配信者には、コストパフォーマンスを重視した構成がおすすめです。

CPUにRyzen 7 9700X、GPUにGeForce RTX5070を選択し、大型空冷クーラーで冷却する構成なら、十分な配信品質を確保しながら予算を抑えられます。

ケースはDEEPCOOL CH510のようなスタンダードなミドルタワーケースを選び、前面に140mmファン2基、背面に120mmファン1基を配置します。

CPUクーラーはDEEPCOOL AK620を選択すれば、Ryzen 7 9700Xの発熱を余裕を持って処理できるでしょう。

この構成でも、1080p 60fpsの高品質配信は問題なく行えますし、1440pゲーミングも快適です。

メモリは32GBあれば配信とゲームの同時実行に不足はありませんし、ストレージも1TBから始めて、必要に応じて増設していけば初期投資を抑えられます。

パーツ 推奨モデル 冷却上の特徴
CPU Ryzen 7 9700X 低消費電力で冷却しやすい
GPU GeForce RTX5070 コスパに優れたエンコード性能
CPUクーラー DEEPCOOL AK620 大型空冷で静音性高い
ケース DEEPCOOL CH510 標準的なエアフロー設計
ケースファン Arctic P14 × 3 コスパ最強の冷却性能
メモリ DDR5-5600 32GB 配信に必要十分な容量
ストレージ Crucial P3 Plus 1TB Gen.4で発熱少なめ


パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58R

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58R
【ZEFT Z58R スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z58R

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55JE

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55JE
【ZEFT Z55JE スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55JE

パソコンショップSEVEN ZEFT R62U

パソコンショップSEVEN ZEFT R62U
【ZEFT R62U スペック】
CPUAMD Ryzen9 9900X3D 12コア/24スレッド 5.50GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 360 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット GIGABYTE製 B850 AORUS ELITE WIFI7
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R62U

パソコンショップSEVEN ZEFT R47C

パソコンショップSEVEN ZEFT R47C

多彩なタスクを滑らかにこなすパフォーマンス、貴方の信頼できるアドバンストゲーミングモデル
64GB DDR5メモリと1TB SSDが織り成す高速スペック、理想のバランスを実現したマシン
スタイリッシュなミドルタワーケース、シンプルながら品のあるデザイン性で空間に溶け込むマシン
運命を加速するRyzen™ 5の力、効率的なマルチタスクと快適な操作性をコミットするPC

【ZEFT R47C スペック】
CPUAMD Ryzen5 7600 6コア/12スレッド 5.10GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX3050 (VRAM:6GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
マザーボードAMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R47C

エントリー配信者向け最小構成

配信を試してみたい初心者の方には、必要最小限の構成から始めることをおすすめします。

CPUにCore Ultra 5 235F、GPUにGeForce RTX5060を選択し、付属クーラーまたは低価格の空冷クーラーで冷却する構成でも、720p 60fpsの配信なら十分対応できます。

ケースは5000円前後のエントリーモデルでも、前面メッシュパネルを採用したモデルを選べば基本的なエアフローは確保できます。

ケースファンは前面1基、背面1基の最小構成でスタートし、温度に問題があれば後から追加する方針で問題ありません。

この構成の利点は、初期投資を抑えつつ配信の経験を積めることです。

配信を続けていく中で、より高画質な配信がしたくなったり、重いゲームを配信したくなったりしたら、その時点でGPUやCPUをアップグレードすればいいわけです。

BTOパソコンで配信用冷却構成を実現する方法

BTOパソコンで配信用冷却構成を実現する方法

BTOカスタマイズで重視すべき冷却オプション

BTOパソコンを購入する際、標準構成のままでは配信用途に最適化されていないケースが多いです。

カスタマイズ画面で必ず確認すべきは、CPUクーラーのアップグレードオプションです。

標準の小型空冷クーラーから、大型空冷または水冷クーラーへの変更は、数千円から1万円程度の追加費用で可能な場合が多く、配信の安定性を考えれば必須の投資といえます。

ケースファンの追加オプションも重要です。

標準構成では最小限のファンしか搭載されていないことが多いため、前面と上面に追加ファンを選択することで、エアフローを大幅に改善できます。

一部のBTOショップでは、ファンの回転数制御機能付きモデルを選択できる場合もあり、静音性を重視する配信者には見逃せないポイントです。

配信者向けBTOパソコンの選び方

BTOパソコンショップによって、カスタマイズの自由度は大きく異なります。

ドスパラやマウスコンピューターは、CPUクーラーやケースの選択肢が豊富で、配信用途に最適化した構成を組みやすいです。

パソコン工房やツクモは、パーツメーカーを指定できるオプションがあり、DEEPCOOLやNoctuaといった高品質クーラーを選択できる点が魅力的です。

配信用PCをBTOで購入する際は、保証内容も確認しておきましょう。

長時間稼働による故障リスクを考えると、3年保証や延長保証オプションへの加入は検討する価値があります。

特に水冷クーラーを選択する場合、ポンプ故障のリスクがあるため、保証でカバーされるかどうかは重要なポイントです。

BTOパソコンの冷却性能を購入後に強化する

BTOパソコンを購入した後でも、冷却性能を向上させる余地はあります。

最も効果的なのは、ケースファンの追加や交換です。

標準搭載のファンは低価格モデルが多く、高品質ファンに交換するだけで冷却性能と静音性が向上します。

CPUグリスの塗り直しも、購入後しばらく経ってから行うと効果的です。

BTOパソコンに最初から塗布されているグリスは、必ずしも高性能なものではないため、Thermal Grizzly KryonautやNoctua NT-H2のような高性能グリスに塗り替えることで、CPU温度を数度下げられる場合があります。

ただし、保証期間中にCPUクーラーを取り外すと保証が無効になる可能性があるため、保証規約を確認してから作業した方がいいでしょう。

配信環境の温度モニタリングと管理

配信環境の温度モニタリングと管理

リアルタイム温度監視の重要性

配信中のPC温度を常時監視することは、トラブルの予兆を早期に発見するために不可欠です。

HWiNFO64やMSI Afterburnerといったモニタリングソフトを使用すれば、CPU温度、GPU温度、VRM温度、ファン回転数などを一画面で確認できます。

配信ソフトのOBS Studioには、プラグインを導入することでPC温度情報を配信画面に表示する機能もあります。

視聴者に温度情報を公開することで、配信の技術的な側面に興味を持つ視聴者とのコミュニケーションツールとしても活用できるでしょう。

私自身、温度表示を配信画面に入れてから、PCの冷却設計について質問されることが増え、配信のネタとしても機能しています。

温度異常時の対処プロトコル

配信中にCPU温度が85度を超えたり、GPU温度が90度を超えたりした場合は、即座に対処が必要です。

まずはゲームの画質設定を下げて負荷を軽減し、配信ビットレートを一時的に下げることで、発熱を抑制できます。

それでも温度が下がらない場合は、配信を一時中断してPCを冷却する判断も必要です。

視聴者には正直に状況を説明すれば、ほとんどの場合理解してもらえますし、無理に配信を続けてPCが故障するリスクを冒すよりはるかに賢明です。

配信者として長く活動するためには、機材を大切に扱う姿勢が重要なのです。

季節変動に対応した冷却設定の調整

夏場と冬場では、同じPC構成でも内部温度が10度以上変動することがあります。

夏場は室温が高いため、ファン回転数を上げたり、エアコンの設定温度を下げたりする対策が必要です。

冬場は逆に、ファン回転数を下げても十分な冷却性能を維持できるため、静音性を優先した設定に変更できます。

マザーボードのBIOS設定で、温度に応じたファンカーブを季節ごとに調整することで、年間を通じて最適な冷却と静音性のバランスを保てます。

春と秋の設定、夏の設定、冬の設定の3パターンをBIOSプロファイルとして保存しておけば、季節の変わり目に簡単に切り替えられて便利です。

配信用PC冷却の長期メンテナンス

配信用PC冷却の長期メンテナンス

定期的なホコリ除去が冷却性能を維持する

PC内部にホコリが蓄積すると、ヒートシンクやファンの冷却効率が低下し、温度が徐々に上昇していきます。

配信用PCは長時間稼働するため、通常のゲーミングPCよりもホコリが溜まりやすい傾向があります。

月に一度はケースを開けて、エアダスターでホコリを吹き飛ばすメンテナンスを行いましょう。

特にCPUクーラーのヒートシンクフィン、GPUのファンブレード、ケースファンのフィルターは、ホコリが溜まりやすい箇所です。

フィルター付きケースを使用している場合は、フィルターを取り外して水洗いすることで、より徹底的な清掃ができます。

CPUグリスとサーマルパッドの交換時期

CPUグリスは経年劣化により、徐々に熱伝導性能が低下していきます。

配信用PCのように高負荷で長時間使用する環境では、1年から1年半ごとにグリスを塗り直すことで、冷却性能を維持できます。

グリスの劣化は、以前と同じ使い方をしているのにCPU温度が5度以上上昇している場合に疑うべきサインです。

GPUのサーマルパッドも、2年から3年で硬化して熱伝導性能が落ちることがあります。

特にVRAM温度が以前より高くなっている場合は、サーマルパッドの交換を検討する時期かもしれません。

ただし、GPUの分解は保証が無効になるリスクがあるため、保証期間が切れてから行うか、自己責任で慎重に作業する必要があります。

水冷システムの特有メンテナンス

水冷クーラーを使用している場合、冷却液の劣化や蒸発による性能低下に注意が必要です。

簡易水冷クーラーは基本的にメンテナンスフリーですが、3年から5年で冷却液が減少し、冷却性能が低下することがあります。

この場合は、クーラー自体を新品に交換するのが一般的な対処法です。

本格水冷システムを構築している場合は、半年から1年ごとに冷却液の交換が推奨されます。

冷却液が変色していたり、ラジエーターやウォーターブロックに汚れが付着していたりする場合は、システム全体をフラッシュして清掃する必要があります。

手間はかかりますが、この作業を怠ると冷却性能の低下だけでなく、ポンプ故障のリスクも高まってしまいますよね。

配信スタイル別の最適冷却戦略

配信スタイル別の最適冷却戦略

ゲーム配信における冷却の優先順位

ゲーム配信では、GPUの冷却が最優先事項になります。

特にAAAタイトルの最高画質設定でプレイしながら配信する場合、GPUは常に高負荷状態が続くため、3スロット占有の大型クーラー搭載モデルを選ぶことが重要です。

CPUエンコードを使用する場合は、CPU冷却も同等に重要になります。

NVENCやAMFといったGPUエンコードを使用する場合は、CPUの負荷は比較的軽いため、ミドルクラスの冷却で十分対応できるでしょう。

ゲームタイトルによってCPU負荷とGPU負荷のバランスは異なるため、自分が主に配信するゲームの特性を理解して、冷却構成を最適化することが大切です。

雑談配信やクリエイティブ配信の冷却要件

雑談配信やお絵描き配信のように、ゲームプレイを伴わない配信スタイルでは、PC負荷は大幅に低くなります。

この場合、高性能な冷却システムは必要なく、静音性を最優先した構成が適しています。

低回転で動作する大型ファンや、セミファンレス機能を持つGPUを選択することで、配信中のファンノイズをほぼゼロにすることも可能です。

マイク感度を上げて配信する場合、PC騒音は視聴体験に直結するため、冷却性能よりも静音性を重視した構成が正解といえます。

複数PC配信環境の冷却設計

プロ配信者の中には、ゲーム用PCと配信用PCを分離する2PC配信環境を構築している方もいます。

この構成では、ゲーム用PCは冷却性能を最優先し、配信用PCは静音性を重視した設計にできるメリットがあります。

ゲーム用PCは配信者の視界外に設置できるため、冷却性能を最大化するために大型ケースや高回転ファンを使用しても問題ありません。

配信用PCは机の上やカメラに映る位置に設置することが多いため、見た目の美しさと静音性を重視したケース選びが重要になります。

Fractal DesignのNorth XLのような木製パネルケースは、高級感のある外観と優れた冷却性能を両立しており、配信用PCとして理想的です。

配信用PC冷却設計の最終チェックリスト

配信用PC冷却設計の最終チェックリスト

構成決定前に確認すべき冷却関連項目

配信用PCの構成を最終決定する前に、以下の項目を必ず確認しましょう。

CPUとCPUクーラーの互換性、特にクーラーの高さとケースのクリアランスは、購入後に取り付けできないトラブルの原因になります。

大型空冷クーラーは高さが160mmを超えるモデルも多く、ケースの対応サイズを事前に確認することが不可欠です。

GPUの長さと厚みも重要なチェックポイントです。

3スロット占有のGPUは、ケースによっては下部のPCIeスロットと干渉したり、ケースファンと接触したりする可能性があります。

ケースメーカーの公式サイトには、対応GPU長や対応クーラー高が記載されているので、必ず確認してから購入しましょう。

冷却性能のベンチマークと評価方法

PC構成が完成したら、実際の配信環境で冷却性能をテストする必要があります。

OCCT、Prime95、FurMarkといったストレステストツールを使用して、CPU、GPU、メモリに最大負荷をかけた状態で30分以上動作させ、温度の推移を記録します。

この状態でCPU温度が80度以下、GPU温度が85度以下に収まっていれば、実際の配信環境では十分な余裕があると判断できます。

もし温度が基準を超える場合は、ファン回転数の調整、ケースファンの追加、CPUクーラーのアップグレードなどの対策を検討する必要があります。

実際の配信では、ストレステストほどの極限負荷にはならないため、この基準をクリアしていれば安心して配信活動に集中できるでしょう。

トラブルシューティングの基本手順

配信中に温度異常が発生した場合の対処手順を、事前に把握しておくことが重要です。

まずは温度モニタリングソフトで、どのパーツが高温になっているかを特定します。

CPU温度が異常に高い場合は、CPUクーラーの取り付け不良やグリスの塗布ミスが疑われます。

GPU温度が異常に高い場合は、ケース内のエアフローが不足している可能性があります。

ケースを開けた状態で温度が正常に戻るなら、ケースファンの追加や配置変更が必要です。

VRM温度が高い場合は、マザーボード周辺のエアフローを改善するために、小型ファンを追加する対策が効果的です。

配信用PC冷却の未来展望

配信用PC冷却の未来展望

次世代冷却技術の動向

PC冷却技術は常に進化しており、配信者にとって有益な新技術も登場しています。

ベイパーチャンバー技術は、従来のヒートパイプよりも効率的に熱を拡散できるため、薄型で高性能なCPUクーラーの実現を可能にしています。

液体金属グリスは、従来のシリコングリスと比較して熱伝導率が数倍高く、CPU温度を5度から10度下げられる可能性があります。

ただし、取り扱いが難しく、誤って基板に付着すると短絡の原因になるため、初心者にはおすすめできません。

経験豊富な配信者が、さらなる冷却性能を追求する際の選択肢として検討する価値はあるでしょう。

AIによる自動冷却制御の可能性

最新のマザーボードやGPUには、AI技術を活用した自動冷却制御機能が搭載され始めています。

これらの機能は、負荷状況や温度変化のパターンを学習し、最適なファン回転数を自動的に調整します。

配信用途では、ゲームプレイ中と待機中で負荷が大きく変動するため、AI制御による自動最適化は非常に有効です。

将来的には、配信ソフトウェアと連携して、配信開始時に自動的に冷却性能を強化し、配信終了後は静音モードに切り替えるといった、よりスマートな冷却管理が実現するかもしれません。

環境負荷を考慮した冷却設計

長時間配信を行う配信者にとって、電力消費と環境負荷も無視できない要素になってきています。

高効率な電源ユニットの選択や、必要以上に高性能なパーツを避けることで、電力消費を抑えながら十分な配信品質を維持できます。

最新のCPUやGPUは、前世代と比較して電力効率が大幅に向上しており、同じ性能を低消費電力で実現できるようになっています。

Ryzen 9000シリーズやGeForce RTX 50シリーズは、この傾向が顕著で、配信用PCの電気代削減にも貢献するでしょう。

長期的に見れば、電力効率の良いパーツ選びは、環境だけでなく財布にも優しい選択なのです。

よくある質問

よくある質問

配信用PCに水冷は必須ですか

配信用PCに水冷クーラーが必須というわけではありません。

Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700Xクラスのミドルハイ帯CPUであれば、大型空冷クーラーでも長時間配信に十分対応できます。

水冷クーラーが真価を発揮するのは、Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3DのようなハイエンドCPUを使用し、かつ高画質配信とCPUエンコードを同時に行う場合です。

初めて配信用PCを組む方は、まず空冷クーラーから始めて、温度に問題があれば水冷への移行を検討するアプローチが賢明でしょう。

ケースファンは何個必要ですか

配信用PCのケースファンは、最低でも前面吸気2個と背面排気1個の合計3個は必要です。

より安定した冷却を求めるなら、前面吸気3個、背面排気1個、上面排気2個の合計6個構成が理想的です。

ただし、ファンの数を増やせば必ず冷却性能が向上するわけではなく、ケース内のエアフローバランスが重要になります。

前面からの吸気量が排気量を若干上回る正圧状態を作ることで、ホコリの侵入を防ぎながら効率的な冷却を実現できます。

GPUエンコードとCPUエンコードで冷却要件は変わりますか

GPUエンコードとCPUエンコードでは、冷却の優先順位が大きく変わります。

NVENCやAMFといったGPUエンコードを使用する場合、CPUの負荷は比較的軽いため、ミドルクラスのCPUクーラーでも問題ありません。

一方、x264などのCPUエンコードを使用する場合、CPUの全コアが高負荷で稼働し続けるため、高性能なCPUクーラーが必須になります。

画質を最優先するならCPUエンコード、冷却と消費電力を抑えたいならGPUエンコードという選択基準で考えるとよいかと思います。

夏場の配信で温度が上がりすぎる場合の対策は

夏場の高温環境で配信する場合、まず配信部屋のエアコン設定を見直すことが最優先です。

室温を25度以下に保つことで、PC内部温度を大幅に下げられます。

エアコンの使用が難しい場合は、ゲームの画質設定を下げて負荷を軽減したり、配信解像度やビットレートを一時的に下げたりする対策が有効です。

また、ケースのサイドパネルを開けて配信することで、緊急的に冷却性能を向上させることもできますが、ホコリの侵入が増えるため長期的な解決策にはなりません。

BTOパソコンと自作PCで冷却性能に差はありますか

BTOパソコンと自作PCの冷却性能は、構成次第で大きく変わります。

BTOパソコンでも、CPUクーラーやケースファンのカスタマイズオプションを適切に選択すれば、自作PCと同等の冷却性能を実現できます。

自作PCの利点は、ケースやクーラーを自由に選べることと、エアフローを細かく調整できることです。

一方、BTOパソコンは動作保証があり、初期不良時のサポートが充実している安心感があります。

配信用PCとして長期間安定稼働させることを考えると、どちらを選んでも適切な冷却構成を組めば問題ないでしょう。

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